メンタルリープ研究所 ~赤ちゃんのぐずり期を成長の喜びへ~

メンタルリープの心理学研究所

記事一覧(61)

1歳6ヶ月/75w週のメンタルリープ10とは

出産予定日から数えて 75 週頃 (生後 18 カ月近く) に、第 10 リープ「体系の世界への入口」がやってきます。それがきっかけで以前のように自分の中の原則をかたくなに守るのではなく、それを周りの環境に合わせ始めます。また状況によって態度を選んだり、加減することを覚えます。どのくらい正直になるか、用心するか、良い子になるか、我慢するか、またはその真逆の態度をとるかを、そのつど判断するわけです。さらには自分の価値観と社会的な原則を体系化していくことで、善悪を判断する力が芽生えます。 ここでいう体系は、個々に動く独立したパーツが組み合わさることで全体として一つの機能をなしている物事です。たとえばゼンマイ式の時計、電気回路、人間の筋肉などがそうです。少し抽象的になりますが、家族や部活、警察署、協会なども人が集まってできた組織という体系です。また社会や文化、そして法律も一つの体系です。子どもにとって日常生活の中で最も気づきの多い物事の体系が、実は、自分自身なのです。そのため第 10 リープに入ると自我 (自分という者の体系) の発達が始まります。またママとパパをしっかりと区別できるようになります。一人称 (自分) を指す言葉と二人称 (相手) を指す言葉を使い始めます。自分が家族の一員であることも自覚します。そのため自分の家族とお友達の家族や、自分の家とご近所の家を区別できるようになります。この第 10 リープでは、そのような物事の体系を理解して活用する知能が芽生えます。そのため通称「体系の世界への入口」と呼ばれています。このリープの第一フェーズ (ぐずり期) は出産予定日から数えて 71 週頃に始まります。

1歳3ヶ月/64w週のメンタルリープ9とは

生後 15 ヶ月になる (64 w週) 頃に、第九リープ「原則の世界への入口」がやってきます。それをきっかけに子どもは今まで学んできた工程を変えてみることを覚え、その遊びが大好きになります。そして物事の工程を変えては、その結果を研究する日々を送り始めます。これからの赤ちゃんの傾向として、悪ふざけをします。外遊びに慣れます。また日ごろの作業がずいぶんと上達します。おしゃべりもうまくなるでしょう。人のマネをします。おままごとをするでしょう。感情表現を練習します。先を読んで行動します。要求がしつこくなります。演じることを覚えます。自分で決めたがるようになります。たまに攻撃的になります。自分のものと人のものを区別し始めます。良い子になろうとします (自分の怒りを抑えて、ママの機嫌をとります)。笑える原則のくずし方をします。交渉や駆け引きを始めます。○か×かを試す実験を始めます。してもらいたいことを、どうすればやってもらえるのか研究し始めます。共同作業の仕方を覚えます。お手伝いをしたがります。実験によって危ないことと気をつけることを学びます。この他にもさまざまなことができるようになります!ついに人として守るべき基本的なルールを教えるときがきました。この頃の子どもは社会的な原則を教えてもらい、そのルールに早く慣れたいと思っています。食べることで食欲を満たさずにはいられないように、ルールへの憧れを満たさずにはいられないのです。今の子どもが物事のルールを見いだす方法は、ママやパパに示してもらうほかにありません。特に重要なのが社会のルールです。社会的に「やってよいこと」と「やってはいけないこと」を示してあげましょう。ルールを作り、守らせることに害はありません。むしろ親にはその義務があります。あなたの赤ちゃんのことを心から愛しているあなた以上に、それに適した人がいるでしょうか。メモ: この通称「原則の世界への入口」と呼ばれる急成長の前兆 (ぐずり期) は出産予定日から数えて 59 週から 63 週の間に始まります。それを経て具体的な進歩が見られるのは生後 64 w週頃からです。「w週」は「ワンダーウィーク」と読み、出産予定日から数えた週数を表しています。ここで紹介しているのはあくまで早ければできるようになる行為ですが、その中にはきっとあなたのお子さんにもうすぐ芽生えるものも含まれているはずです。知らないと完成度が低すぎて気づけないものもあるので、これを参考にして、赤ちゃんの進歩の瞬間に立ち会い助けてあげてください。

1歳1ヶ月/55w週のメンタルリープ8とは

55 w週 (生後 13 カ月に入る) 頃に、第八メンタルリープ「工程の世界への入口」がやってきます。お子さんの 1 歳の誕生日はどうでしたか。生まれて初めての誕生日は、お子さんが赤ちゃんから幼児になったという点でも特別な意味があります。とはいえ実際はまだまだ赤ちゃんで、学ぶことがたくさんあります。今回の工程の世界はとても探求しがいのある感覚世界です。今のお子さんはもう随分とあちこち動き回れるようになり、自分からどんどん興味を持った物を探求しに行っていることでしょう。最初の誕生日を終えてまもなくした頃に起こる神経系の急激な発達によって、子どもは物事の工程を探求し始めます。それがきっかけで物事に自分なりの方法で取り組むようになり、だいぶ一人前の人間らしくなります。よく見ていると立派な幼児の思考が芽生えたのを感じるはずです。 この感覚世界に入った子は、一連の手順を 1 つの物事として捉え始めます。工程には広い意味があるので、ここでの意味を説明しておきましょう。赤ちゃんがリープ 7 で対応できるようになった順序は決まった出来事が同じ順番で起こることでした。そこにパターンのある簡単な状況判断が加わるのが行程です。つまり工程は基本的な順番が決まっているものの、その場で起こった出来事によって次にする動作が変わるのです。子どもが工程のリープの第一フェーズに入ってぐずりやすくなるのは生後 49~53 w週頃からです (w週は出産予定日からの週数で、ワンダーウィークと読みます) 。その直前の生後 12 カ月頃に、脳波とブドウ糖の代謝が変化します。また同時期に頭がぐっと大きくなります。それらを経て明らかな進歩が見られる、お天気フェーズは生後 55 w週頃に始まります。この時期を境に子どもの行動は飛躍的に進歩します。しかし実際にいつ何ができるかは、その子の興味、取り組み方、体の発育によって大きく変わります。たとえば作業の工程を理解できるのであれば、お皿を洗ったり、掃除機をかけられるはずです。しかし実際に、そのお手伝いができるのは生後 55 週頃の子もいれば、その数ヵ月後の子もいます。

生後46w週/11ヶ月目のメンタルリープ7とは

生後 46 w週 (11 カ月に入る) 頃に、第七リープ「順序の世界」がやってきます。赤ちゃんの散らかし屋さんは前回のリープでピークを迎えたかと思います。もしかすると行く先々で物をつぶしたり、放り落としたり、分解したりして破壊する姿に驚いたかもしれません。今の赤ちゃんをよく見ていると、急にそれと全く逆の能力が芽生えたのを感じるはずです。つまり初めて物を組み立てるのです。この頃は、色々な物事の順序を学べるようになったところです。やりたいことを実現するには特定の順序でしなければならないと気づいたのです。この頃からは物を差し込んだり、重ねたり、はめ込む前に、まず合う組み合わせや組み合わせ方を考えます。積み木の上に別の積み木を置く前に、安定した場所を狙っている感はありませんか。また色々な形の穴のあいたペグボードをやらせると、さす前にペグの形と穴の形を比較するかもしれません。 順序の感覚世界に入った子は、「出来事」と「関係」の時間的な流れを覚えて再現し始めます。たとえば、コーンフレークをスプーンで食べるときは、スプーンをつかみ、お皿の中に入れ、コーンフレークをすくい、スプーンを顔のところまで運び、それを目ではなく口に入れます。このように自分でご飯を食べるという目的を達するための行動同士を結びつけられるのです。ただし最初のうちは 1 つか 2 つの手順でも忘れてしまいます。この段階までくると赤ちゃんは他人に必要とされることに喜びを覚えるため、お手伝いをしたがるでしょう。赤ちゃんが順序のリープの最初のフェーズに入ってぐずりやすくなるのは生後 40~44 w週頃からです (「w週」=「ワンダーウィーク」= 出産予定日から数えた修正週齢)。それが終わって明らかな進歩が見られる、お天気フェーズは生後 46 w週頃に始まります。この時期を境に赤ちゃんは行動が飛躍的に進歩します。ただし実際にいつ何ができるのかは、その子の興味、取り組み方、体の発育によって大きく変わります。たとえば物事の順序がわかるのであれば、とりたいのに届かないおもちゃが目の前のひもにくくりつけられていたら引っ張るはずです。しかし実際にそうするようになるのは生後 46 週の子もいれば、その数週間後や数ヶ月後の子もいます。

生後6ヶ月間の各メンタルリープに対するママの声まとめ

メンタルリープ①五感の世界「普段はとても穏やかな子なのに急に泣き止まなくなって、2日間泣きっぱなしでした。最初はお腹でも痛いのかと思っていたんですが、しばらくしてふと、私の膝の上に座らせたり、夫と私の間に寝かせると泣き止んで、すっと眠ってくれることに気づいたんです。あまりそうすると甘やかすことにならないか心配でしたが、しばらくして急にまたいつもの穏やかな娘に戻ったので、この問題は解決しました。」生後5週のFちゃんのママ「うちの娘はおっぱいを一時間半も飲み続けることがあり、乳房から離そうとするとぐずるんです。『泣いている赤ちゃんは20分くらい放置していれば泣いてもダメなんだと自覚する』とある人から言われましたが、『好き勝手言うのは良いけど、どうすれば良いかは自分で判断するわ』と心の中で思いました。」生後5週のCちゃんのママ「連日泣き狂っていたんですが、先日、ゆっくりマッサージをしてあげたら少し落ち着きを取り戻してくれたんです。疲れましたが何だかとても充実感がありました。最初のマッサージがきっかけで娘の中で何かが変わったらしく、今はもう泣き止ませるのに最初ほど時間がかからなくなりました。そのおかげで、今は泣いてもそれほど苦労せずに落ち着かせられます。」生後4週のCちゃんのママ「今週は最初の2日間ずっと泣きっぱなしでした。私はいつも息子を決まった時間に寝かしつけていたのですが、結局はそれが良くなかったみたいです。そうするとお互いに嫌な思いをするので、今は好きなだけ膝の上にいさせてあげています。その方が変な罪悪感を感じなくてすむので、私も気分がいいんです。それに赤ちゃんを抱いていると暖かくて気持ちいいですしね。息子も明らかに今の方がいいみたいです。前は授乳の時間も決めていたのですがそれも止めちゃいました。お腹が空いたら息子の方から知らせてくれるので、今はその都度あげています。授乳する時間も息子に合わせていて、長いときもあればすぐ終わるときもあります。お互いに今の方がよっぽど充実しています。」生後5週のHくんのママ「最近はうまく意思の疎通が取れるようになってきて、息子が起きている時間が急に楽しくなってきました。」生後6週のQくんのママ※他のコメントは下記のリンクをご覧ください。

生後37w週/8ヶ月半のメンタルリープ6とは

生後 37 w週 (8 カ月半) 頃に、第六リープ「分類の世界」がやってきます。これからは物事の探求の仕方が随分と綿密でしっかりとしてくる時期です。そのため親指と人差し指で床のちりを 1 つ 1 つ拾っては熱心に調べたり、食事のときに指で食べ物をつぶしてどうなるか観察する姿が見受けられるかもしれません。極めて真剣な表情で熱心に何かを探っているように見えますが、具体的には物事を分類する作業にいそしんでいるのです。この頃から異なる物体や印象、動物、人同士を、同じグループやカテゴリーに分類できることを理解します。たとえばバナナとホウレンソウは見た目も、感触も、味も違いますが、両方とも食べ物です。そういった類似点と相違点を判別し始めることで、これから「馬と (大きな) 犬」や「牛と (黒と白の斑点のある) 猫」も区別できるようになります。この頃の赤ちゃんは行く先々にある物すべてを観察し、周りの物事をカテゴリー分けします。今回のリープでもまた赤ちゃんの感覚世界がアップデートされ、そのことが五感に大きな影響を及ぼします。私たちが話すときに使っているカテゴリーは自分の思考の表れです。この分類のリープをとげた赤ちゃんは、理解したカテゴリーを頭の中で考えるときにも使い始めます。そのため、これからは親子でお互いの考えが理解しやすくなるでしょう。赤ちゃんが分類のリープの第一フェーズに入ってぐずりやすくなるのは生後 34 w週頃からです (w週はリープを見積もるために出産予定日から数えた週数で、ワンダーウィークと読みます)。その直前に赤ちゃんの脳波が急変し、頭が大きくなり、ブドウ糖の代謝が増える現象が起こります。それらを経て行動に進歩が見られる、お天気フェーズは 37 w週頃に始まります。この時期を境に赤ちゃんの中で「動物」などの物事を総称する概念が芽生え始めます。ただし基本的なカテゴリーが落としこまれるまでには、まず日々の生活の中で経験した物事の比較を繰り返さなければなりません。そして特定のカテゴリーに当てはまる物たちの類似性やカテゴリー間の違いを見きわめ、その間違いを大人に指摘されて何度も修正していく必要があります。そのため特定の概念を理解するタイミングは、同じ時期に生まれた子たちでも数週間から数ヶ月ちがってくる場合があります。

生後26w週/6ヶ月のメンタルリープ5とは

第五リープ「関係の世界」が 26 w週 (生後 6 カ月) 頃にやってきます。この頃になると新しいことを色々できるようになったり、挑戦するようになり、早いとズリバイを始める子が出てきます。それはしない子も、腕と足をはじめとした全身をうまく連動させる術を学ぶため、動きがとても軽快になり行動範囲が広がります。今回は前の感覚世界で覚えた出来事の様々な関係性を見い出すことで、新たな感覚世界が形成されるリープです。この頃に初めて認識できる最も重要な関係の 1 つが物同士の距離です。距離がわかるのは大人には当たり前ですが、赤ちゃんにとっては世界が一新するくらい衝撃的な発見です。その影響で急に赤ちゃんの感じている世界がとても大きな空間となり、そのほんの小さな一部として自分をとらえ始めます。そうなるとベビーベットにいるとき、ほしいものが高い柵の上にあったり、外にあったりして届かないのに気づいてしまいます。またママが隣の部屋に行こうと歩きだしたときも、それを追える状況や身体能力でない赤ちゃんは、遠い異国に行ってしまうかのごとく焦ります。 この頃にはもう物同士の距離や位置はもちろん、お互いの配置もわかります。そのため物が別の物体の内側にあるのか、外側にあるのか、上、下、横または間にあるのかをわかっていないとできない遊びを始めます。そしてママが少しでも自分から離れると泣き出すかもしれません。この時期によくある行動で、ママとの距離が遠ざかるのがわかるようになった証拠です! 赤ちゃんが関係のリープの第一フェーズに入ってぐずりやすくなるのは生後 23 w週頃からです。そして明らかな進歩が見られる、お天気フェーズは生後 26 w週頃に始まります (w週 = ワンダーウィークまたはww。メンタルリープ期を見積もるために出産予定日から数えた週齢)。この時期を境に赤ちゃんの行動は飛躍的に進歩します。しかし実際にいつ何ができるかは、赤ちゃんの興味、取り組み方、身体の発育によって大きく変わります。たとえば、このリープでは物同士の空間的な関係を理解できるようになります。そのため知能的にはもう、ズリバイやハイハイで物の内側や下をくぐれるはずなのです。しかし実際にそれができる時期は生後 6 ヶ月の子もいれば、11 ヶ月の子もいます。